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    » 2022年05月06日 08時00分 公開

    「仕事終わっていないけど、定時で上がります」 中年社員は新卒との”ジェネレーションギャップ”をどう解消すべきか?若者の働き方はこう変わった(1/2 ページ)

    上司や先輩は、4月に入社した新入社員に新鮮さを感じるとともに、ジェネレーションギャップに悩みはじめるタイミングだろう。最近の若者は働くにあたってどのような意識を持っているのか? また、ジェネレーションギャップを解消するために中年社員はどのような働きがけをすべきだろうか?

    [佐藤純,ITmedia]

     4月になって職場に新入社員が入ってきました。上司や先輩は新鮮さを感じるとともに、悩み事が発生する時でもあります。それはジェネレーションギャップ。世代間に生ずる知識・考え方・価値観などの違いといわれています。最近の若者は、働くにあたってどのような意識を持っているのかを探ってみましょう。

    中年社員は新入社員にどのようなギャップを感じているのか?(画像:ゲッティイメージズより)

    若いうちの苦労は買ってでもすべき?

    (1) 日本生産性本部の「新入社員の働く意識調査」

     日本生産性本部では毎年、新入社員の働く意識調査を実施していますが、最近はコロナの関係で中止しています。2019年の調査が最新ですが、そこからも最近の若者の傾向が読み取れます。ポイントをまとめてみました。

    ・働く目的は「楽しい生活をしたいため」39.6%

     かつてトップの座にあった「自分の能力をためす」は減少の一途で10.5%を記録しています。米国で最も高いといわれている「社会の役に立つ」は日本では最下位の9.3%です。

    ・働き方は「人並で十分」が過去最高を更新して63.5%

     かつては最上位を不動のものにしていた「人並み以上に働きたい」(29%)は減少傾向。「人並で十分」は63.5%と34.5ポイントまで差が開きました。

    ・「仕事中心」と「私生活中心」のどちらを重視するかでは、「私生活中心」が多数

     「私生活中心」の考え方は最近顕著になってきているという話を聞きますが、実は1991年がピークでした。その後、減少から最近は上昇傾向にあって17%、「仕事中心」は6%と11ポイントの差があります。なお「両立する」は77%となっています。

    ・「若いうちは好んで苦労することはない」が最近は増加傾向にあり過去最高の37.3%

     この反対が「若いうちは進んで苦労すべき」という回答ですが、減少傾向にあります。それに対して、「若いうちは好んで苦労することはない」が急上昇をし、過去最高を更新しました。最大54.3ポイントあった両者の差は過去最少の5.9ポイントでした。


    「若いうちは好んで苦労することはない」という意見が過去最高を更新(出所:日本生産性本部「新入社員の働く意識調査」)

    (2) リクルートマネージメントソリューションズの調査

     21年の「新入社員意識調査」より、主なものを紹介しましょう。

    ・働きたいのは「お互いに助け合う職場」68.4%で過去最高。「お互いに鍛え合う職場」は過去最低の13.6%

     この回答以外に、「お互いに個性を尊重する職場」が過去最高の44.9%となっています。厳しさよりも、和を重視する傾向がみられます。

    ・「厳しい指導や引っ張っていくような上司」よりも「傾聴し丁寧に指導をする上司」を望んでいる

     「相手の意見や考え方に耳を傾けること」(51.3%)と「一人の人に対して丁寧に指導すること」(47.7%)がトップ2となった。「言うべきことは言い、厳しく指導すること」は25.2%だった。


    上司に期待することは?(出所:リクルートマネージメントソリューションズ「新入社員意識調査」)

    仕事が終わっていないけど、定時で上がります

     今まで常識と思っていたことに対して、若い世代は全く違う行動を取る。そんな時にジェネレーションギャップを感じます。40歳以上の声をまとめてみました。

    1. まだ仕事が終了していないのに定時で帰る
    2. 上司から飲みに行こうと誘われても平気で断る
    3. 年上の仕事一途の生き方に驚く
    4. 対面ではなく、コミュニケーションはメールやLINEで済まそうとする
    5. 大切に扱われるのを普通と思っており、厳しいことをいうとパワハラだと言ってくる
    6. 身の回りのことは上や周りが行うものであり、仕事は教えてくれなければできないのは当然

     この6つの事例を「新入社員の働く意識調査」と照らし合わせると、納得のいく理由付けができます。「私生活中心」の価値観であれば、「定時で帰り、誘いを断る」のは当たり前といえます。「楽しい生活をするために働く」のであれば、仕事一途の生き方に驚くばかりでしょう。

     また、傾聴と丁寧な指導を望んでいる中で、厳しいことを言われたら、ストレスを感じると思います。

     この40歳以上の方に、このような若者意見に対して、あなたならどう考えるかを聞いてみました。次のような回答が寄せられました。

    • ビジネスマンは、やはり会社の売り上げが上がって給与がもらえるわけだから、まずは仕事が基本。働き方改革とはいえ、終わっていない仕事は残業をしてでもやるべき。
    • ビジネスの社会において結局は人とのつながりが重要であり、それを良くするには飲ミニケーションが大切。酒を飲めば本音が出て、相手が良く分かる。
    • コミュニケーションはFace to Faceが基本であり、対面で直接話さなければ真意は伝わらない。
    • 成長には厳しさも必要であり、鍛えられることにより向上する。つらいことも苦しい事も全て経験し、肥やしにすべきである。それを乗り越えてこそ、人は成長するものだ。
    • 仕事のやり方は、教えられるだけではなく、自分で考えて獲得していくものだ。

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